- 一度に多くのことを伝えず、短く分かりやすく話す
- 本人の言葉や感情を否定せず、安心できる返答をする
- 眼鏡や補聴器、照明、騒音などの環境を確認する
- 食事、水分、排泄、睡眠、痛みなどの体調変化を観察する
- できる動作は待ち、必要な部分だけを支援する
認知症
ひとことでいうと
認知症
認知症とは、いったん正常に発達した記憶、判断、理解、言語などの認知機能が、脳の病気や障害によって持続的に低下し、日常生活や社会生活に支障が生じている状態です。年齢を重ねたことによる自然な物忘れとは異なります。
原因となる病気には、アルツハイマー病、レビー小体病、前頭側頭葉変性症、脳血管障害などがあります。原因によって現れやすい症状や経過が異なるため、認知症は一つの病名ではなく、複数の病気によって起こる状態を表す言葉です。
もの忘れだけでなく、時間や場所が分かりにくくなる、段取りが難しくなる、言葉が出にくくなるなどの変化がみられます。似た症状は、せん妄、うつ状態、薬の影響、身体疾患などでも起こるため、気になる変化が続く場合は医療機関で評価を受けます。
認知症の症状は二つに分けて考える
認知症の症状は、記憶障害、見当識障害、判断力の低下など、脳の機能低下と直接関係する「認知機能の障害」と、行動・心理面に現れる変化に分けて整理されます。
不安、興奮、幻覚、徘徊などの行動・心理症状はBPSDと呼ばれます。BPSDは全員に同じように現れるものではなく、体調、生活環境、周囲との関わり方などの影響も受けます。
できないことだけに注目せず、保たれている力や本人の習慣、安心できる環境を確認することが大切です。支援方法は、本人の状態と生活背景に合わせて考えます。
現場で知っておきたいポイント
現場では、急にできなくなったのか、少しずつ変化したのかを確認します。急な混乱や意識の変化は、せん妄や身体疾患の可能性があるため、認知症の症状と決めつけないことが重要です。
対応に迷う変化や安全上の問題がある場合は、医師、看護師、ケアマネジャーなどへ共有します。本人と介助者の負担を一人で抱え込まない支援体制も必要です。
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参考情報・参考文献
厚生労働省「政策レポート(認知症を理解する)」
認知症の定義、原因となる病気、主な症状に関する公的情報
参照日:2026年9月23日
厚生労働省「福祉・介護 認知症施策」
認知症に関する施策、普及啓発、支援情報
参照日:2026年9月23日
日本神経学会「認知症疾患診療ガイドライン2017」
認知症の診断、鑑別、治療と支援に関する診療ガイドライン
参照日:2026年9月23日
