BPSD

(ビーピーエスディー)とは?
Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia
(ビヘイビアラル・アンド・サイコロジカル・シンプトムズ・オブ・ディメンシア)
【略:BPSD】
別名・関連する表現:認知症の行動・心理症状、行動・心理症状、Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia

ひとことでいうと

BPSDとは、認知症のある方にみられることがある、不安・抑うつ・興奮・妄想・徘徊などの行動や心理面の症状をまとめた呼び方です。

BPSD

(ビーピーエスディー)の意味

BPSDは、Behavioral and Psychological Symptoms of Dementiaの略で、日本語では「認知症の行動・心理症状」などと呼ばれます。

認知症では、記憶障害や見当識障害などの認知機能の低下だけでなく、不安、抑うつ、妄想、興奮、攻撃的な言動、徘徊、睡眠の乱れなど、さまざまな行動・心理面の変化がみられることがあります。

これらをまとめてBPSDと呼びます。

ただし、すべての認知症の方に同じ症状が現れるわけではありません。症状の種類や程度は一人ひとり異なり、生活環境や周囲との関わり、身体状態などによって変化することもあります。

なぜ起こる?

BPSDには、認知症による脳機能の変化だけでなく、身体状態、心理状態、生活環境、周囲との関わりなど、さまざまな要因が影響します。

例えば、痛み、便秘、空腹、睡眠不足などの身体的不調や、不安を感じる環境、本人にとって理解しにくい声かけなどが、行動の変化につながることもあります。

そのため、表面に現れている行動だけを見るのではなく、**「なぜこの行動が起きているのか」**という背景を考えることが大切です。

現場で知っておきたいポイント

BPSDがみられたときに大切なのは、行動だけを問題として捉えないことです。

例えば、落ち着かず歩き回っている場合でも、トイレを探している、痛みがある、不安を感じている、いつもの生活習慣に沿って行動しているなど、その人なりの理由が隠れていることがあります。

まずは、いつ・どこで・どのような状況で症状が現れたのかを観察し、身体状態や環境、声かけなども含めて原因を考えます。

また、急に普段と違う言動や混乱が現れた場合には、BPSDだけでなく、せん妄や身体疾患などが関係している可能性にも注意が必要です。

関連する用語

参考情報・参考文献

日本神経学会 監修「認知症疾患診療ガイドライン2026」
医学書院、2026年
参照日:2026年9月6日

厚生労働省「認知症施策」関連資料
認知症の症状・支援等に関する情報
参照日:2026年9月6日

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