BPSD
ひとことでいうと
BPSD
BPSDは、Behavioral and Psychological Symptoms of Dementiaの略で、日本語では「認知症の行動・心理症状」などと呼ばれます。
認知症では、記憶障害や見当識障害などの認知機能の低下だけでなく、不安、抑うつ、妄想、興奮、攻撃的な言動、徘徊、睡眠の乱れなど、さまざまな行動・心理面の変化がみられることがあります。
これらをまとめてBPSDと呼びます。
ただし、すべての認知症の方に同じ症状が現れるわけではありません。症状の種類や程度は一人ひとり異なり、生活環境や周囲との関わり、身体状態などによって変化することもあります。
なぜ起こる?
BPSDには、認知症による脳機能の変化だけでなく、身体状態、心理状態、生活環境、周囲との関わりなど、さまざまな要因が影響します。
例えば、痛み、便秘、空腹、睡眠不足などの身体的不調や、不安を感じる環境、本人にとって理解しにくい声かけなどが、行動の変化につながることもあります。
そのため、表面に現れている行動だけを見るのではなく、**「なぜこの行動が起きているのか」**という背景を考えることが大切です。
現場で知っておきたいポイント
BPSDがみられたときに大切なのは、行動だけを問題として捉えないことです。
例えば、落ち着かず歩き回っている場合でも、トイレを探している、痛みがある、不安を感じている、いつもの生活習慣に沿って行動しているなど、その人なりの理由が隠れていることがあります。
まずは、いつ・どこで・どのような状況で症状が現れたのかを観察し、身体状態や環境、声かけなども含めて原因を考えます。
また、急に普段と違う言動や混乱が現れた場合には、BPSDだけでなく、せん妄や身体疾患などが関係している可能性にも注意が必要です。
もっと詳しく|関連ブログ
参考情報・参考文献
日本神経学会 監修「認知症疾患診療ガイドライン2026」
医学書院、2026年
参照日:2026年9月6日
厚生労働省「認知症施策」関連資料
認知症の症状・支援等に関する情報
参照日:2026年9月6日
