- 睡眠、覚醒、昼寝、食事、排泄、服薬の時刻を記録する
- 朝はカーテンを開け、日中の光と活動の機会を確保する
- 夜間は足元の安全を保ちつつ刺激の強い照明や音を避ける
- 眠れないことを責めず、安心できる短い声かけを行う
- 急な発症、発熱、痛み、意識の変動があればせん妄等も考え医療職へ相談する
昼夜逆転
ひとことでいうと
昼夜逆転
昼夜逆転とは、昼間に長く眠り、夜間に目が覚めて活動するなど、本人や生活環境にとって望ましい睡眠と覚醒の時間帯がずれた状態を指す一般的な表現です。医学的な診断名そのものではなく、睡眠・覚醒リズムの乱れを表します。
人の睡眠は体内時計、光、活動、食事、社会的な予定などの影響を受けます。高齢になると睡眠が浅くなり、夜間に何度も目が覚めやすくなる一方、日中の活動量低下や長い昼寝によって夜に眠れなくなることがあります。
認知症では時間の見当識が低下し、昼夜の区別がつきにくくなる場合があります。痛み、かゆみ、夜間頻尿、呼吸苦、薬の影響、抑うつ、せん妄などが睡眠を妨げていることもあるため、認知症だけを原因と決めつけません。
夜間の覚醒は転倒や外出、家族・職員の疲労につながることがあります。しかし、無理に寝かせようとしたり叱ったりすると、不安や興奮を強める場合があります。まず本人の訴えと安全を確認します。
生活リズムを整えるには、朝に光を浴びる、日中に無理のない活動を行う、食事時刻をなるべく一定にする、夕方以降の長い睡眠を避けるなどを継続します。急な変化や意識の揺れがあるときは医療職へ相談します。
高齢者の生活リズムと環境
昼夜逆転の支援では、睡眠時間だけでなく、夜に起きる理由を把握します。排泄、痛み、空腹、不安、室温、騒音、照明などを確認すると、環境調整で改善できる要因が見つかることがあります。
日中の活動は、本人が楽しめる会話、散歩、家事、レクリエーションなどから選びます。眠気が強い人を一律に起こし続けるのではなく、体調と夜間睡眠への影響を見ながら短い休息を取り入れます。
睡眠薬には転倒やふらつきなどの注意点があります。介護者が服用量や時刻を独自に変えず、睡眠記録をもとに医師・看護師・薬剤師へ相談します。
現場で知っておきたいポイント
本人の生活史と体調を踏まえ、原因を探りながら少しずつリズムを整えます。
家族や夜勤者だけで抱え込まず、記録をチームで共有します。生活リズムの調整は数日で結果を求めず、本人の負担と安全を確認しながら継続します。
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参考情報・参考文献
厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」
高齢者の睡眠、光・運動・生活習慣と睡眠の関係を確認しました。
参照日:2026年9月24日
国立精神・神経医療研究センター「認知症」
認知症の見当識障害や行動・心理症状に関する基本情報を確認しました。
参照日:2026年9月24日
