関節可動域
ひとことでいうと
関節可動域
関節可動域とは、関節を動かすことができる範囲のことです。英語の「Range of Motion」を略して、医療・リハビリ現場ではROMと呼ばれることもあります。
例えば膝関節では、膝を伸ばしたり曲げたりできる範囲があります。肩関節では、腕を前や横へ上げるなど、動かす方向によってそれぞれ可動域があります。
関節可動域を評価するときには、一般的に関節角度を測定して数値で表します。 日本では、日本整形外科学会と日本リハビリテーション医学会による「関節可動域表示ならびに測定法」が標準的な基準として用いられています。
関節可動域は、立ち上がり・歩行・着替え・入浴など、さまざまな日常生活動作にも関係する重要な身体機能です。
関節可動域が狭くなるとどうなる?
関節を十分に動かせなくなった状態は、一般に関節可動域制限(ROM制限)と呼ばれます。
原因は一つではありません。痛み、筋肉など軟部組織の柔軟性低下、関節そのものの問題、麻痺、長期間身体を動かさないことなど、さまざまな要因が関係します。
また、拘縮も関節可動域が制限される原因の一つですが、
「関節可動域制限=すべて拘縮」ではありません。
痛みなどによって一時的に動かしにくくなっている場合もあるため、可動域が狭いという結果だけで原因を決めつけないことが重要です。
現場で知っておきたいポイント
介護現場では、角度を正確に測定しなくても、以前と比べて身体を動かしにくくなっていないかという変化に気づくことが重要です。
例えば、以前より腕が上がらず服を着にくい、膝が伸びず立った姿勢が変わった、股関節が曲がりにくく靴下を履けないなど、生活動作の変化から関節可動域の問題に気づくことがあります。
一方で、「硬くならないように」と無理に関節を動かすことは避けます。 痛みや関節・骨の状態などによっては、強い力を加えることで身体を傷める可能性があります。
動かしにくさや痛みがみられる場合には、医師や理学療法士・作業療法士などへ情報共有し、原因や適切な動かし方を確認します。
関節可動域そのものだけを見るのではなく、その制限によって生活の何が難しくなっているのかまで確認することが大切です。
もっと詳しく|関連ブログ
参考情報・参考文献
公益社団法人 日本整形外科学会・公益社団法人 日本リハビリテーション医学会「関節可動域表示ならびに測定法」
2022年4月改訂
参照日:2026年9月17日
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会「関節可動域表示ならびに測定法改訂について」
参照日:2026年9月17日
