片麻痺

(かたまひ)とは?
Hemiplegia
(ヘミプレジア)
別名・関連する表現:半身麻痺、片まひ、片側麻痺、hemiplegia、hemiparesis

ひとことでいうと

体の左右どちらか一方の手足などに、動かしにくさや麻痺が生じている状態です。

片麻痺

(かたまひ)の意味

片麻痺とは、体の左右どちらか一方の手足や体幹などに、力が入りにくい、思うように動かせないといった麻痺が生じている状態です。脳卒中などで、運動をつかさどる脳や神経の経路が損傷するとみられることがあります。

麻痺の程度や現れ方は人によって異なり、完全に動かせない場合だけでなく、動かせても細かな操作が難しい、疲れると足が出にくいといった場合もあります。感覚障害、筋緊張の変化、バランス低下などを伴うこともあります。

急に片側の手足が動かしにくくなった、顔のゆがみや言葉の出にくさが現れた場合は、脳卒中が疑われる緊急の状態です。様子を見ず、救急要請を含めて速やかな対応が必要です。

片麻痺と不全麻痺の違い

英語のhemiplegiaは一般に片側の強い麻痺、hemiparesisは片側の不全麻痺や筋力低下を表します。ただし、日本の医療・介護現場では、程度にかかわらず「片麻痺」と表現されることがあります。

同じ片麻痺でも、上肢と下肢で麻痺の程度が異なる場合や、感覚・視野・注意機能などの障害を伴う場合があります。介助方法は「右麻痺・左麻痺」だけで決められません。

本人ができる動作や危険になりやすい場面を個別に確認し、必要に応じて理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などと方法を共有します。

現場で知っておきたいポイント

片麻痺のあるご利用者様を介助するときは、麻痺側だけでなく、非麻痺側の力、感覚、注意力、理解力、疲労の程度を確認します。過剰に支えると、本人が使える力を発揮しにくくなることがあります。

  • 麻痺側の腕を強く引っ張らない
  • 立位・歩行時の膝折れや足部の引っかかりを確認する
  • 移乗前に足の位置と支持面を整える
  • 麻痺側への注意が向きにくくないか観察する
  • できる動作を奪わず必要な部分だけ介助する

肩の痛みや腫れ、新しいしびれ、急な動作能力の低下などがある場合は、無理に動かさず医療職へ相談します。

関連する用語

参考情報・参考文献

日本脳卒中学会「脳卒中治療ガイドライン2021〔改訂2025〕」
脳卒中の診断・治療・リハビリテーションに関する指針
参照日:2026年9月22日

日本脳卒中学会「脳卒中急性期リハビリテーションの指針」
脳卒中急性期の安全なリハビリテーションに関する指針、2023年
参照日:2026年9月22日

公益社団法人日本脳卒中協会「脳卒中について」
脳卒中の症状、予防、患者・家族支援に関する情報
参照日:2026年9月22日

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