内反尖足
ひとことでいうと
内反尖足
内反尖足(ないはんせんそく)とは、足が内側に向く「内反」と、つま先が下を向く「尖足」が組み合わさった状態です。
足裏全体を床につけにくくなり、立ったときに足の外側へ体重がかかったり、歩くときにつま先が床に引っかかったりすることがあります。そのため、立位や歩行が不安定になり、転倒につながることもあります。
内反尖足は、脳卒中などによる麻痺や痙縮に伴ってみられることがあります。なお、出生時からみられる**「先天性内反足」と、後天的に生じる内反尖足は同じものではありません。
なぜ内反尖足が起こる?
脳卒中などによって運動をコントロールする神経が障害されると、筋肉の緊張が強くなる**「痙縮」**などが生じ、足首や足部の動きに偏りがみられることがあります。
その結果、足首が下を向いたり、足部が内側へ向いたりして、内反尖足につながることがあります。状態が長く続くと、筋肉や関節周囲の組織が硬くなり、足首を動かせる範囲が狭くなることもあります。
内反尖足の状態や原因は一人ひとり異なるため、単に足の形だけを見るのではなく、筋緊張、関節の動き、立位や歩行の状態などを含めて評価することが大切です。脳卒中後の内反尖足が歩行障害に関係することも報告されています。
現場で知っておきたいポイント
内反尖足がある方では、つま先が床に引っかかる、足の外側から接地する、足裏全体を床につけにくいなどの状態がみられることがあります。
介助するときは足の形だけでなく、立ち上がりや移乗、歩行時にどこへ体重がかかっているか、つま先が床に引っかかっていないかなども確認しましょう。
状態によっては、リハビリテーションに加えて短下肢装具などが用いられることがあります。脳卒中後の内反尖足による歩行障害では、短下肢装具が歩行の安定などに役立つことが報告されています。
無理に足をまっすぐにしようとするのではなく、その方の原因や状態に合わせて対応することが重要です。歩行が不安定になった、足の変形が強くなったなどの変化がある場合は、医師や理学療法士などの専門職へ相談します。
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参考情報・参考文献
一般社団法人 日本足の外科学会「足の外科学用語集|pes equinovarus / 内反尖足」
参照日:2026年9月7日
一般社団法人 日本足の外科学会「足の外科学用語集|congenital clubfoot / 先天性内反足」
参照日:2026年9月7日
藤原俊之「脳卒中ガイドラインと装具のかかわり」日本義肢装具学会誌
2015年 第31巻 第3号 149-151頁
参照日:2026年9月7日
