ブリストル便形状スケール

(ぶりすとるべんけいじょうすけーる)とは?
Bristol Stool Form Scale
(ブリストル・ストゥール・フォーム・スケール)
【略:BSFS】
別名・関連する表現:BSFS、ブリストルスケール、ブリストル便性状スケール、ブリストル便スケール、便形状スケール、便の硬さ、便の形、便 タイプ1〜7、Bristol Stool Form Scale

ひとことでいうと

便の形や硬さをタイプ1〜7の7段階に分類し、便の状態を共通の基準で確認・記録するための指標です。

ブリストル便形状スケール

(ぶりすとるべんけいじょうすけーる)の意味

ブリストル便形状スケール(BSFS)とは、便の形や硬さをタイプ1〜7の7段階に分類した指標です。

「硬い便」「軟らかい便」といった主観的な表現だけでは、人によって受け取り方が異なることがあります。ブリストル便形状スケールを使用すると、便の状態を一定の基準で表現できるため、医療・介護現場での観察や記録、情報共有などに活用できます。

タイプ1が最も硬い便で、数字が大きくなるにつれて便は軟らかくなり、タイプ7では固形物を含まない水様便となります。日本の慢性便秘症診療ガイドラインでもBSFSが用いられています。

便の形状は腸管通過時間とも関係しますが、ブリストル便形状スケールだけで病気を診断するものではありません。 排便回数や排便時の症状、腹部症状などとあわせて評価することが大切です。

タイプ1〜7はどんな便?

ブリストル便形状スケールでは、便を次の7タイプに分類します。日本大腸肛門病学会のガイドラインでも同様の7分類が示されています。

タイプ1:バラバラに分かれた、とても硬い便
タイプ2:ソーセージ状で、表面がデコボコした硬い便
タイプ3:ソーセージ状で、表面にひび割れがある便
タイプ4:表面がなめらかで、軟らかいソーセージ状の便
タイプ5:軟らかく小さく、輪郭がはっきりした便
タイプ6:形が崩れ、輪郭がはっきりしない泥状の便
タイプ7:固形物を含まない水様便

一般にタイプ1・2は硬い便、タイプ6・7は軟便・水様便として評価されます。なお、正常便をどこまで含めるかは資料によって表現に差があり、日本看護科学学会のガイドラインではタイプ3〜5を健康便として扱っています。

そのため、「タイプ4以外は異常」といった使い方をするのではなく、普段の便からどのように変化しているかを見るための指標として活用することが重要です。

現場で知っておきたいポイント

介護現場では、排便記録に「普通便」「硬便」「軟便」とだけ記録すると、記録した人によって判断が異なることがあります。

そこで、「BSFSタイプ2」「ブリストル4」など、タイプ番号を一緒に記録すると、便の状態を多職種で共有しやすくなります。

排便日時や回数だけでなく、便のタイプ、量、いきみ、残便感、腹痛や腹部膨満、下剤の使用状況などをあわせて記録すると、排便状態の変化を把握するための情報になります。

ただし、タイプ番号だけを見て「便秘」「下痢」と決めつけるのではなく、排便回数や本人の症状、普段との変化、全身状態などもあわせて確認することが大切です。

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関連する用語

参考情報・参考文献

日本消化管学会「便通異常症診療ガイドライン2023―慢性便秘症」
2023年
参照日:2026年9月17日

日本大腸肛門病学会「便失禁診療ガイドライン改訂第2版」
2024年
参照日:2026年9月17日

Lewis SJ, Heaton KW「Stool Form Scale as a Useful Guide to Intestinal Transit Time」Scandinavian Journal of Gastroenterology
1997年・32巻9号・920–924頁
参照日:2026年9月17日

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