厚生労働省は2026年10月30日、「グッドキャリア企業アワード2026」の受賞企業を発表した。社会福祉法人ひだまり(滋賀県米原市)はイノベーション賞に選ばれた。資格の有無や雇用形態だけで職員の成長機会を狭めず、学びを役割の拡大につなげる取り組みである。
■ 全国90社の応募から15社を選定
この表彰は、従業員が自ら職業人生を考え、能力を伸ばすための支援を行う企業等の取り組みを広めるものだ。今回は全国90社が応募し、大賞5社、イノベーション賞10社が選定された。ひだまりが受賞するイノベーション賞は、厚生労働省人材開発統括官表彰である。表彰式は11月26日に予定されている。
詳しくは厚労省の発表で確認できる。
■ 勤務時間内の学びと資格取得を支える
厚労省の取組概要によると、ひだまりは人口減少と人材不足が進む中、職員の意欲を重視した人材育成を進めている。無資格で入職した人や外国籍職員、パート職員も、資格取得や役割拡大につなげる支援の対象としている。
勤務時間内の受講や費用負担によって学びを支えるほか、多職種の連携、地域活動、法人のプロジェクトへの参加など、実践を通じて力を伸ばす機会も設けている。毎月実施する職員アンケートは幹部会議で分析・共有し、制度の見直しに反映するという。
詳細は厚労省の取組概要(4ページ)に掲載されている。
■ パートのまま役職を担える仕組み
同法人では、能力に応じてパート職員のままリーダーや副管理者へ登用している。審査委員は、雇用形態や働く時間を変えずに役職を担える仕組みも評価した。
介護現場のキャリア形成を考えるうえで、資格取得の支援と、その後に担える役割を別々に扱わず、つなげて考える事例である。ただし、今回の表彰は個別法人の取り組みを評価したものであり、同じ仕組みを導入すれば人材不足が解消することを示すものではない。
