立ち上がり介助ロボット「すくっとたてる」、10月14日受注開始へ

2026.10.13
明るいリハビリ室の椅子を背景に、「立ち上がり介助ロボット」「10月14日 受注開始へ」「2026年・利用者の力を生かす介助を目指す」と表示したイメージ画像。製品そのものを描いた画像ではない。

介護事業を手掛ける有限会社あいネット(奈良県天理市)は、立ち上がり介助ロボット「すくっとたてる」の受注を10月14日から開始する予定だ。利用者の前傾と重心移動を誘導し、本人の力を生かした立ち上がりを支援する。発表価格は税別270万円で、納入開始は2027年2月を予定している。

同社は9月16日に製品開発と受注予定を発表。9月29日には展示会での実機体験を案内した。10月14~16日にインテックス大阪で開催されるCareTEX大阪では、立ち上がり体験や導入相談を予定している。

■ 前傾と重心移動を誘導する仕組み

「すくっとたてる」は、生体の動きを力学的に捉えるバイオメカニクス(生体力学)の考え方を取り入れた介助ロボットだ。

同社の説明では、立ち上がりを、身体を前に傾ける準備、座面からお尻が離れる「離臀」、身体を伸ばして立つ動きとして捉える。ロボットが前傾や重心移動を誘導し、利用者自身の脚の力を生かした動作を支えるという。

介助者が身体を抱え上げる負担を減らすとともに、利用者が持つ能力を日常の介助で活用することを目指している。製品の動きや開発の考え方は、「すくっとたてる」の公式サイトで紹介されている。

■ 介護現場の課題から製品開発へ

開発の背景として、あいネットは、立ち上がり介助による職員の身体的負担、介助方法のばらつき、利用者の力を十分に生かせない場面などを挙げている。

公表した開発工程によると、2023年11月に開発を開始。試作機の製作や構造・動作の評価を重ね、2026年10月に量産試作機を発表する計画を示した。

同社は、介助者の力に過度に頼らない支援に加え、ロボットの動きを介助方法の学習に活用することも想定している。職員の負担軽減や介助技術の標準化、自立支援は、開発企業が掲げる狙いだ。

■ 価格は税別270万円、納入は2027年2月の予定

企業発表に記載された主な製品情報は次のとおり。

項目発表内容
受注開始2026年10月14日予定
納入開始2027年2月予定
販売価格270万円(税別)
対象身長140~180cm
最大使用者体重100kg
本体サイズ幅133cm × 奥行83cm × 高さ58cm
本体重量60kg

販売は受注発注方式で、リースも案内している。受注開始と納入開始は時期が異なり、10月から直ちに施設へ納入されるという発表ではない。

身長や体重の範囲は公表された仕様であり、それだけで個々の利用者への適合が判断できるものではない。導入を検討する場合は、利用者に必要な動作能力や介助者の操作、設置場所などを実機で確認することになる。

■ 大阪の展示会で実機体験と導入相談

あいネットグループの展示会案内によると、CareTEX大阪では実機を使った立ち上がり体験、動作の説明、施設への導入相談を行う予定だ。展示は販売代理店のぎんのコンシェルジュが担当する。

会期は10月14~16日、会場はインテックス大阪6号館Aゾーン。入場は無料で、事前登録が必要となる。

導入相談では、適している利用者、費用、リース、デモなどについて個別に相談できるとしている。立ち上がり介助という日常的な動作を支援する機器を、実際の施設環境でどう活用できるかを確かめる機会となる。

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