厚生労働省は10月13日、家政婦・家政夫の求人情報の概要を発信する「家政婦(夫)ネット」の運用を開始したと発表した。地域の家政婦(夫)紹介所が連携するモデル事業で、東京都内の求人概要を検索し、関心のある仕事を扱う紹介所へ連絡できる。
小規模な紹介所が抱える人材確保や、利用家庭とのマッチングの課題に対応する取り組みだ。仕事の場所や内容、賃金などを見える化し、家事支援の仕事に関心を持つ人と紹介所をつなぐことを目指す。
■ 東京都内の求人を条件から探せる
厚労省の公式発表によると、サイトでは、東京都内の家政婦・家政夫の求人概要を検索できる。求人を扱う紹介所の情報も確認し、連絡につなげられる仕組みとなっている。
主な掲載内容は次のとおり。
| 掲載内容 | 確認できる情報 |
|---|---|
| お仕事をさがす | 仕事の場所・内容・賃金などの条件による求人検索 |
| 求人概要・紹介所アクセス | 求人や紹介所の詳細情報、紹介所への連絡 |
| 家政婦(夫)のお仕事とは | 仕事内容を紹介するリーフレットや動画 |
求人概要を比較しながら、自分の希望に合う仕事を扱う紹介所を探せる点が特徴だ。今回発表された検索対象は東京都内で、モデル事業として運用する。
■ 紹介所が連携し、家事支援を担う人材を確保
厚労省は、家政婦(夫)紹介所には小規模な事業者が多く、利用家庭とのマッチングや、働き手の確保に困難を感じていると説明している。
今回の事業では、地域の紹介所が連携して、働くエリア、時間帯、求められるサービスなどの求人概要を発信する。すでに登録している人だけでなく、これから家政婦・家政夫の仕事を考える人にも情報を届け、登録する働き手の確保・拡大につなげる狙いだ。
仕事内容を説明するリーフレットや動画も掲載し、仕事を探す前に業務のイメージを持てるようにしている。
■ 掃除・洗濯・料理など、家庭生活を支える仕事
家政婦・家政夫は、紹介所から仕事の紹介を受け、家庭の指示に従って家事を代行・補助することを主な仕事とする。
厚労省の職業情報提供サイト「job tag」では、掃除、洗濯、買い物、料理などの家事全般に加え、取り決めた範囲で高齢者や病人の身の回りの世話なども行う仕事として紹介している。
勤務する時間帯や日数、仕事内容は求人ごとに異なる。高齢者のいる家庭で働く場合も、具体的にどの支援を担うのか、求人概要と紹介所への確認を通じて把握することになる。
■ 家庭との直接雇用、仕事内容と条件の確認が大切
厚労省の説明では、紹介所を経由するなどして家庭と直接労働契約を結び、家庭との雇用関係の下で家事業務を行う人を「家事使用人」と呼ぶ。
紹介所から仕事を紹介されることと、紹介所に雇用されることは同じではない。家庭が雇用主となる仕組みを理解し、仕事内容、勤務時間、賃金などを双方で確認する必要がある。
厚労省は、家庭、働き手、紹介所に向けた「家事使用人の雇用ガイドライン」も公開している。労働契約の内容を話し合い、書面や電子メールなどで明示することを案内している。
「家政婦(夫)ネット」は、こうした家庭生活を支える仕事への入口を広げる取り組みだ。仕事探しやサイトへのアクセス方法は、厚労省の公式発表から確認できる。
