- 乾燥、出血、腫れ、傷、痛みの有無
- 歯や義歯のぐらつき、破損、適合状態
- むせ、湿った声、呼吸状態の変化
- 汚れや水分を口の外へ回収できたか
口腔ケア
ひとことでいうと
口腔ケア
口腔ケアとは、歯、歯ぐき、舌、口の粘膜、義歯などを清潔にし、口の中の健康と食べる・話す機能を守るためのケアです。歯みがきだけでなく、口腔内の観察、義歯の管理、保湿、必要に応じた口腔機能への働きかけも含みます。
高齢者では、加齢、薬の影響、脱水、口呼吸などにより口が乾きやすくなります。汚れや細菌が増えると、むし歯や歯周病、口臭、痛みの原因になるだけでなく、食欲低下や会話のしにくさにもつながります。
嚥下機能が低下した人では、はがれた汚れや唾液を誤嚥しないよう特に注意が必要です。うがいができない場合は、姿勢を整え、少量の水分でケアし、汚れを口の外へ回収します。口の奥へ大量の水を流し込む方法は避けます。
介助では、本人に説明して同意を得てから、明るい場所で口腔内を確認します。出血、腫れ、強い痛み、口内炎、ぐらつく歯、義歯の傷、白い苔のような付着物などがある場合は、看護師や歯科医師・歯科衛生士へ相談します。
口腔ケアの方法は、本人の残存歯、義歯、嚥下状態、認知機能、治療内容によって異なります。できる部分は本人に行ってもらい、難しい部分だけを支援することが、自立支援と継続につながります。
誤嚥に配慮した口腔ケア
可能であれば座位をとり、顔をやや下向きにします。寝たまま行う場合は横向きなど、汚れや水分が気道へ流れ込みにくい姿勢を検討します。
スポンジブラシは使い捨てとし、使用前後に脱落や破損がないか確認します。粘膜を強くこすらず、乾燥が強いときは先に保湿します。
現場で知っておきたいポイント
毎回のケアで次の点を観察します。
口腔ケア中に強くむせる、呼吸が苦しそう、出血が止まりにくい場合は中止し、医療職へ報告します。
参考情報・参考文献
日本歯科医師会「要介護者への口腔ケア」
要介護者の口腔清掃、姿勢、汚れの回収と誤嚥への注意を参照。
参照日:2026年9月23日
日本歯科医師会「オーラルフレイル対応マニュアル」
高齢者の口腔機能、低栄養・誤嚥性肺炎リスクへの対応を確認。
参照日:2026年9月23日
