おむつ交換

(おむつこうかん)とは?
Diaper changing
(ダイパー・チェンジング)
別名・関連する表現:オムツ交換、パッド交換、紙おむつ交換、排泄ケア

ひとことでいうと

おむつ交換とは、排泄後の汚れを取り除き、皮膚を清潔に保ちながら、本人に合うおむつやパッドへ交換する排泄ケアです。

おむつ交換

(おむつこうかん)の意味

おむつ交換は、尿や便で汚れたおむつ・尿取りパッドを交換し、陰部や臀部を清潔に保つ排泄ケアです。単に新しい製品へ替える作業ではなく、皮膚障害や感染、漏れ、不快感を防ぎ、本人の尊厳を守ることが目的です。排泄物の量・色・性状・臭い、皮膚の発赤や傷も確認できるため、健康状態を把握する重要な観察機会でもあります。

尿や便が長時間皮膚に触れると、湿潤や摩擦によって皮膚の防御機能が低下し、発赤、ただれ、痛みが起こりやすくなります。特に下痢、頻回の失禁、低栄養、浮腫、寝たきりの人では注意が必要です。交換時は汚れを前から後ろへ優しく拭き、強くこすらず、必要に応じて洗浄・保湿・皮膚保護を行います。

製品は体格、排泄量、活動性、トイレ動作、交換できる時間帯に合わせて選びます。大きすぎるおむつや重ねすぎたパッドは隙間やずれを生み、漏れや圧迫につながります。小さすぎる製品は鼠径部を締め付け、皮膚損傷の原因になります。ギャザーを立て、身体の中心と製品の中心を合わせることが基本です。

おむつの使用は必要性を定期的に見直します。尿意・便意が分かる、座位や立位が可能、一定時間排泄がないなどの情報をもとに、トイレやポータブルトイレへの移行を検討します。交換の効率より本人の羞恥心と残存能力を優先し、声かけ、遮蔽、同意を丁寧に行います。

皮膚を守り、尊厳と排泄の自立を支える

漏れが続くときは、製品の吸収量だけを増やすのではなく、排泄時刻、姿勢、装着位置、ギャザー、便の性状を確認します。パッドを何枚も重ねると身体に沿いにくくなり、かえって隙間ができます。交換記録から排泄パターンをつかむと、必要な時間にトイレ誘導や交換を行いやすくなります。

交換時の発赤が圧迫を除いても消えない、びらん、出血、水疱、強い痛みがある場合は、褥瘡や失禁関連皮膚炎の可能性を考えて看護職へ報告します。便の黒色化、血液混入、急な下痢、尿量の著しい減少、濁りや強い臭いなども重要な変化です。「いつもの汚れ」と決めつけず、排泄物と皮膚の両方を観察します。

現場で知っておきたいポイント

物品を先にそろえ、交換中の露出と待ち時間を最小限にします。

  • 本人へ説明して同意を得て、カーテンや扉を閉める
  • 手袋を着用し、汚れた面から清潔な面へ触れない
  • 陰部は前から後ろへ優しく拭き、皮膚をこすらない
  • 排泄物の量・色・性状・臭いと皮膚状態を観察する
  • ギャザーを立て、鼠径部の食い込みや背中側の隙間を確認する

交換後は手指衛生を行い、排泄と皮膚の状態、本人の訴えを記録します。体位変換が必要な人は身体を引きずらず、複数人介助や福祉用具を検討します。本人が行える拭き取りや衣類操作は任せることで、排泄の自立と尊厳を支えます。

関連する用語

参考情報・参考文献

厚生労働省 職業情報提供サイト「訪問介護員/ホームヘルパー」

訪問介護における排泄介助やおむつ交換の位置づけを確認。

https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/133

参照日:2026年9月28日

厚生労働省「介護現場における感染対策の手引き」

排泄ケア時の標準予防策、手袋使用、手指衛生の考え方を確認。

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001149870.pdf

参照日:2026年9月28日

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