老健利用者から20万円借り入れ|天草の介護福祉士を諭旨退職処分

2026.09.29
介護施設のイメージと封筒・書類を背景に、「利用者から20万円借入れ」「介護福祉士を処分」と記した画像

熊本県天草市の天草中央総合病院に勤務する40代の介護福祉士が、病院附属の介護老人保健施設を利用する高齢者から現金20万円を借り、9月28日付で諭旨退職の懲戒処分を受けた。病院が29日に発表したと、RKK熊本放送などが報じた。

■ 7月に借り入れ、家族からの連絡で発覚

RKK熊本放送によると、介護福祉士が利用者から現金を借りたのは今年7月。病院に無断での借り入れだった。直後に利用者の家族から病院へ電話があり、問題が発覚した。

病院側の調査に対し、介護福祉士は当初、借り入れを否定する報告を繰り返した。その後、借りたことを認めたという。現金20万円はすでに返済している。

病院側は、利用者からの借り入れに加え、調査への虚偽報告を問題視し、地域医療機能推進機構の倫理規定に反するとして処分を決めたと報じられている。

■ 返済後も問われる、利用者との関係と調査への対応

介護職員と利用者の間で個人的な金銭の貸し借りが起きると、日々の支援関係に私的な利害が入り込む。利用者がどのような経緯で応じたのか、職員との関係が判断に影響したのかは、今回の報道からは分からない。利用者の意思や状況を推測して語るべきではない一方、施設として経緯を確かめる必要がある問題だ。

また、今回の処分では、借り入れそのものだけでなく、発覚後の調査に事実と異なる報告を重ねたことも焦点となった。家族からの連絡で問題を把握した病院にとって、職員から正確な説明を得られるかどうかは、利用者への対応を進めるうえでも重要になる。

病院は、職員への規程の周知と服務規律の徹底を図る考えを示している。職員が借りた理由や具体的な経緯、利用者の状況は明らかにされていない。今後は、再発を防ぐための取り組みをどう具体化するかが問われる。

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