(つえ)とは?
Cane
(ケイン)
別名・関連する表現:歩行補助杖、歩行補助つえ、一本杖、単点杖、T字杖、ステッキ、cane、杖 歩行

ひとことでいうと

歩行時の身体を支え、バランスを安定させたり脚への負担を軽減したりするために使用する歩行補助具です。

(つえ)の意味

杖とは、歩行時に身体を支え、バランスを安定させたり、下肢にかかる負担を軽減したりするために使用する歩行補助具です。

一般的によく見られるのは、床に接する先端が1点の「単点杖」です。このほか、複数の脚で接地する多点杖や、前腕でも身体を支えるロフストランドクラッチ、松葉杖など、目的や身体機能に応じてさまざまな種類があります。

杖を使用することで、身体を支える場所が増え、立位や歩行時の安定性を補うことができます。 また、痛みや筋力低下などがある場合には、患側の下肢にかかる負担を軽減する目的で使われることもあります。

ただし、杖であればどれでも同じというわけではありません。本人の身体機能・歩行能力・生活環境に合った種類や高さを選ぶことが重要です。厚生労働省の資料でも、歩行補助つえは免荷、歩行バランスの調整、歩行速度・耐久性の改善などを目的とする福祉用具として説明されています。

杖にはどのような種類がある?

杖にはさまざまな種類があり、必要な支持力によって使い分けます。

一般的なT字杖などの単点杖は、比較的歩行能力が保たれている方のバランス補助などに使用されます。

一方、杖先が複数に分かれた多点杖は、床との接触面が広く、より大きな支持性を必要とする場合に選択されることがあります。

さらに、前腕をカフで支えるロフストランドクラッチや、D053で扱った松葉杖などもあります。

介護保険では「歩行補助つえ」という区分があり、対象となる用具の範囲が定められています。日常的な意味で使う「杖」と、制度上の「歩行補助つえ」は必ずしも完全に同じ範囲ではない点には注意が必要です。

現場で知っておきたいポイント

杖を使っているからといって、それだけで安全に歩けるとは限りません。

まず確認したいのが、杖の高さです。高すぎたり低すぎたりすると、身体を十分に支えられないだけでなく、歩行姿勢が崩れる原因になることがあります。

また、杖先のゴムがすり減っていないか、グリップや支柱に異常がないかなど、用具自体の状態も確認します。

介助するときには、杖だけを見るのではなく、歩行時のふらつき、足の運び、方向転換、段差での動きなどを観察することが重要です。

杖で十分な安定性が得られない場合には、多点杖や歩行器など別の福祉用具が適していることもあります。「今使っているからこの杖でよい」と固定せず、身体機能や生活環境の変化に合わせて見直すことが大切です。

関連する用語

参考情報・参考文献

厚生労働省「福祉用具・住宅改修」
参照日:2026年9月11日

厚生労働省「厚生労働大臣が定める福祉用具貸与及び介護予防福祉用具貸与に係る福祉用具の種目」
参照日:2026年9月11日

厚生労働省「歩行補助つえ」
参照日:2026年9月11日

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