階段昇降

(かいだんしょうこう)とは?
Stair Ascent and Descent
(ステア・アセント・アンド・ディセント)
別名・関連する表現:階段の上り下り、階段昇降動作、階段歩行、階段 上り方、階段 下り方、階段 介助、stair climbing

ひとことでいうと

階段を上ったり下りたりする移動動作で、下肢の筋力やバランス能力など複数の身体機能が必要になります。

階段昇降

(かいだんしょうこう)の意味

階段昇降とは、階段を上ったり下りたりする移動動作のことです。

平地歩行とは異なり、段差に合わせて身体を上下方向へ移動させる必要があるため、下肢の筋力や関節の動き、バランス能力など、複数の身体機能が関係します。

階段を上るときには、身体を上方へ持ち上げる力が必要です。一方、下りるときには身体が急激に落下しないように、下肢で身体を支えながら重心を下方へ移動させる能力が求められます。

そのため、歩行が自立している方でも、階段では手すりや杖、介助が必要になることがあります。

階段昇降は、自宅内の移動や外出など日常生活の範囲を左右する重要な移動能力の一つです。

階段の上りと下りでは何が違う?

階段は、上りと下りで身体に求められる働きが異なります。

上りでは、支持している脚を使って身体を次の段へ持ち上げる必要があります。そのため、股関節や膝関節などを伸ばして身体を上方へ押し上げる力が重要になります。

一方、下りでは、身体を下の段へ移動させながら速度を調整する必要があります。単に身体を下へ落とすのではなく、支持している脚で身体を支えながら重心を移動させます。

また、片麻痺や片側の関節痛など左右の脚で能力が異なる場合には、どちらの脚から上る・下りるかによって安全性や負担が変わることがあります。

ただし、すべての方に同じ方法が適しているわけではありません。身体機能や手すりの位置、杖の使用状況、階段の形状などに合わせて方法を選ぶことが重要です。

現場で知っておきたいポイント

階段昇降を介助するときは、「上りは後ろ、下りは前」といった位置だけを暗記するのではなく、転倒した場合にどの方向へ崩れやすいかを考えることが大切です。

ご利用者様の麻痺や痛み、筋力、バランス能力、使用している杖や手すりなどによって、適切な介助方法は変わります。

また、階段では足元に意識が向きやすいため、杖や足を置く位置、段差の高さ、手すりを十分に握れているかなども確認します。

途中で疲労すると、最初は安全に昇降できていても動作が不安定になることがあります。階段の段数や休憩場所など、実際の生活環境まで含めて考えることが重要です。

階段昇降が難しくなった場合には、介助だけで解決しようとせず、手すりなどの住環境整備や福祉用具、生活動線そのものの見直しも検討します。

関連する用語

参考情報・参考文献

厚生労働省「介護予防マニュアル 第4版」
2022年3月
参照日:2026年9月11日

公益社団法人 日本理学療法士協会「理学療法ハンドブック」
参照日:2026年9月11日

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