TUG(Timed Up and Go Test)

(てぃーゆーじー(たいむど・あっぷ・あんど・ごー・てすと))とは?
Timed Up and Go Test
(タイムド・アップ・アンド・ゴー・テスト)
【略:TUG】
別名・関連する表現:タグ、TUGテスト、Timed Up & Go、Timed Up and Go、タイムアップアンドゴーテスト、タイムドアップアンドゴーテスト

ひとことでいうと

TUGは、椅子から立ち上がり、3m先まで歩いて方向転換し、戻って座るまでを測る評価です。移動能力やバランスを把握する手掛かりになります。所要時間に加えて動作を観察し、秒数だけで転倒リスクを断定しません。

TUG(Timed Up and Go Test)

(てぃーゆーじー(たいむど・あっぷ・あんど・ごー・てすと))の意味

TUGはTimed Up and Go Testの略で、立ち上がり、歩行、方向転換、着座を続けて行う機能的な移動能力の評価です。歩行速度だけを測る検査とは異なり、日常の移動に必要な複数の動作をまとめて観察できます。高齢者やリハビリの場面などで用いられます。

基本的な手順は、椅子に座った状態から合図で立ち、3m先まで歩いて向きを変え、戻って座るというものです。開始の合図から再び着座するまでの時間を秒で記録します。通常の快適な速さで歩く方法が基本ですが、速く歩く条件などの変法もあり、実施条件を明示します。

必要に応じて普段使う杖や歩行器を使用できます。繰り返し測定する際は、補助具、履物、椅子、歩行速度の指示などをそろえます。条件が変わると時間に影響するため、前回より短くなったことだけで身体機能の改善とは判断しません。

結果は時間と動作の質を合わせて解釈します。立ち上がりの不安定さ、歩幅、足の引っ掛かり、方向転換、着座時の制御などを確認します。転倒との関係は対象集団や測定条件で異なり、特定の秒数だけで将来の転倒や一人歩きの安全を確定できません。

測定条件をそろえ、危険な場面を観察する

測定場所は、椅子から3m先まで安全に往復できる平坦な場所を選びます。床の障害物を除き、安定した椅子と目印を用意します。普段の履物と必要な歩行補助具を確認し、説明が理解できているかを確かめてから実施します。

検者は転倒に備えて近くで見守り、ふらつきや足の引っ掛かりを観察します。支えが必要になれば計測より安全を優先します。身体介助を加えた場合や途中で休んだ場合は記録し、通常条件の結果と同じようには比較しません。

反復測定では、椅子の高さや肘掛け、杖・歩行器、方向転換の方法、練習の有無、測定回数、採用値を記録します。疲労、痛み、服薬による動きやすさの変化も結果に影響します。異なる手順で測った数値をそのまま比較しないことが大切です。

転倒評価はTUG単独で完結させません。地域在住高齢者の研究でも単独での予測には限界が示されています。転倒歴、立ちくらみ、視力、薬、住環境なども合わせて、理学療法士や看護師と具体的な対策につなげます。

現場で知っておきたいポイント

TUGは短時間で移動の特徴を捉えられますが、測定そのものが転倒場面にならない準備と見守りが必要です。

  • 実施前の状態:痛み、めまい、息切れ、疲労と普段の歩行状態を確認します。急な体調変化があれば測定を延期し、看護師や医師へ相談します。
  • 環境と道具:平坦な床、3mの距離、安定した椅子、履物を確認します。杖や歩行器を使う場合はその種類を記録し、再測定でも条件をそろえます。
  • 手順の共有:合図から計時し、立つ、歩く、向きを変える、戻る、座るまでを測ります。通常速度か速い速度か、練習や測定回数も明確にします。
  • 動作と安全:立位直後、方向転換、着座時のふらつきを近くで見ます。危険があれば支えて中止し、身体介助を要した事実を時間と区別して残します。
  • 結果の活用:秒数に加えて歩幅、足の引っ掛かり、補助具の使い方を伝えます。転倒歴や住環境も合わせ、理学療法士・看護師と必要な支援を検討します。

測定日、条件、所要時間、観察した不安定な場面を記録します。結果を家族にも具体的に説明し、時間が短いことだけを理由に見守りや補助具を外さないようにします。

関連する用語

参考情報・参考文献

ASSESSMENT Timed Up & Go (TUG)
発行機関:Centers for Disease Control and Prevention(CDC), STEADI
https://www.cdc.gov/steadi/media/pdfs/STEADI-Assessment-TUG-508.pdf
参照日:2026-10-19

Timed Up and Go — RehabMeasures Database
発行機関:Shirley Ryan AbilityLab
https://www.sralab.org/rehabilitation-measures/timed-and-go
参照日:2026-10-19

Is the Timed Up and Go test a useful predictor of risk of falls in community dwelling older adults: a systematic review and meta-analysis
発行機関:Barry Eほか/BMC Geriatrics 2014;14:14(Springer Nature)
https://link.springer.com/article/10.1186/1471-2318-14-14
参照日:2026-10-19

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