BBS(バーグバランススケール)

(びーびーえす(ばーぐばらんすすけーる))とは?
Berg Balance Scale
(バーグ・バランス・スケール)
【略:BBS】
別名・関連する表現:Berg Balance Scale、バーグバランス尺度、BBS評価

ひとことでいうと

BBS(バーグバランススケール)とは、立位保持や方向転換など14項目を通して、日常生活に必要なバランス能力を0〜56点で評価する方法です。評価結果は単独で判断せず、本人の状態や生活場面と合わせて活用します。

BBS(バーグバランススケール)

(びーびーえす(ばーぐばらんすすけーる))の意味

BBS(Berg Balance Scale)は、座る、立つ、手を伸ばす、振り向く、片脚で立つなどの動作を通して、静的・動的なバランス能力を評価する尺度です。転倒リスクやリハビリテーションの効果を考える際の資料として用いられます。

14項目をそれぞれ0〜4点で評価し、合計は0〜56点です。一般に点数が高いほど、課題を自立して安定的に遂行できることを示します。ただし、点数だけで日常生活のすべての転倒リスクを判断することはできません。

評価では、課題ごとに定められた方法と安全な環境を整え、必要に応じて見守りや介助を行います。課題の難易度が上がると転倒につながる可能性があるため、実施の可否は専門職が判断します。

TUGは起立・歩行・方向転換・着座の所要時間を測る評価ですが、BBSは14の課題の遂行状況を点数化する点が異なります。特定の点数を超えたから転倒しないと断定することは避けます。

評価結果を介護場面に活かすには、立ち上がりや方向転換など、どの動作で不安定になるかを具体的に整理します。手すりの配置や移動経路の調整など、生活環境に合わせた支援につなげます。

苦手なバランス課題を生活場面に結び付ける

BBSでは、静かに立つことに加えて、振り向く、前に手を伸ばす、床の物を拾うなどの課題を確認します。どの課題が難しいかを把握すると、トイレ内での向き直りや台所で物を取る場面など、生活の中で見守りが必要な動作を考えやすくなります。

評価前には椅子、足台、物差しなどを準備し、採用する手順の開始姿勢や指示を確認します。用具の高さや声かけが変わると難易度も変わるため、同じ手順・用具条件で比べることが大切です。条件を変更した場合は、その理由を結果に添えます。

片脚立位や方向転換では、検査者がすぐ支えられる位置で見守ります。本人が不安を訴えるときや、明らかに危険な課題を無理に続けません。安全確保のために身体を支えた場合は、その介助と採点への影響を評価基準に沿って記録します。

TUGは一連の移動にかかる時間、BBSは各課題の遂行状況を示すため、見ている側面が異なります。合計点だけで転倒しないと判断しないようにし、疲労、履物、段差、注意力など実生活の条件も確認して、練習課題や環境調整に活かします。

現場で知っておきたいポイント

BBSでは14課題を一定の条件で実施し、バランス能力の特徴を把握します。安全を確保しながら、

  • 検査用具:立ち上がり、座位保持、踏み台への足のせなどでは、椅子の高さや足台の寸法が結果に影響します。評価手順に定められた用具を準備し、前回と条件が異なる場合はその違いを記録します。
  • 課題の指示:14課題それぞれに定められた開始姿勢や動作指示があります。実施者によって声かけや許容時間が変わらないよう評価票の手順を確認し、本人に伝わる言葉で説明してから開始します。
  • 安全な見守り:片脚立位や振り向き、前方へのリーチなどではバランスを崩すことがあります。安全確保できる位置で見守り、必要な介助をためらわず実施します。安全のため介助した場合は採点への影響も記録します。
  • 補助具の条件:杖や歩行器などの使用が採点条件に関係する課題では、評価法の規則に従って扱います。普段の生活での補助具使用と検査条件を混同せず、前回比較が可能なように使用状況を残します。
  • 苦手な課題:合計点だけでは、立位保持が難しいのか方向転換で不安定なのかが分かりません。低得点の課題を具体的に確認し、生活場面の転倒予防や練習課題の選定に活用します。

TUGは一連の移動に要する時間を測る評価です。BBSの項目別所見と区別して共有し、トイレ内の方向転換など生活場面の支援につなげます。

関連する用語

参考情報・参考文献

1.Shirley Ryan AbilityLab「Berg Balance Scale」
14項目、0〜4点の採点と合計56点、検査用具を確認。
https://www.sralab.org/rehabilitation-measures/berg-balance-scale
参照日:2026年10月21日

2.American Thoracic Society「Balance: Berg Balance Scale」
バランス評価の目的と結果の解釈を確認。
https://site.thoracic.org/assemblies/pr/outcome-measures/balance
参照日:2026年10月20日

Internet Stroke Center/Shirley Ryan AbilityLab掲載「Berg Balance Scale」
評価課題の構成と合計点の範囲を確認。
https://www.sralab.org/sites/default/files/2017-07/berg.pdf
参照日:2026年10月20日

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