誤飲
ひとことでいうと
誤飲
誤飲とは、本来飲み込むべきではない物や、意図していない物を誤って口に入れ、飲み込んでしまうことです。
例えば、洗剤や漂白剤などの家庭用品、たばこ、薬の包装シート(PTPシート)などを誤って飲み込む事故があります。日本中毒情報センターでは、小児だけでなく認知症のある高齢者の誤飲についても相談事例を集計しています。
高齢者では、認知機能や視力などの低下によって、食べ物ではない物を食品と間違えたり、薬を包装シートごと飲み込んだりする事故にも注意が必要です。厚生労働省も、高齢者における内服薬等の包装の誤飲について注意喚起しています。
何をどれだけ飲み込んだかによって、身体への影響や必要な対応は大きく異なります。
「誤飲」と「誤嚥」は何が違う?
誤飲と誤嚥は読み方も似ていますが、意味は異なります。
誤飲は、本来飲み込むべきではない物などを誤って飲み込むことです。
一方の誤嚥は、食べ物や飲み物、唾液などが、本来通る食道ではなく気管へ入ってしまうことを指します。厚生労働省の資料でも、食べたり飲んだりしたものが声帯を越えて気管に入ることを誤嚥と説明しています。
例えば、
洗剤を飲み物と間違えて飲む → 誤飲
お茶を飲んだときに気管へ入る → 誤嚥
と考えると違いが分かりやすいでしょう。
誤飲した物が気道へ入るなど、状況によって両方の問題が生じる可能性もあるため、言葉だけで判断せず何を、どのように飲み込んだのかを確認することが重要です。
現場で知っておきたいポイント
介護現場では、誤飲が起きてから対応するだけでなく、誤飲しにくい環境をつくることが重要です。
認知症のある方などでは、薬、洗剤、消毒剤、たばこ、化粧品などを食品や飲み物と間違える可能性があります。本人の認知機能や行動を踏まえ、危険な物を手の届く場所へ置かないなど環境を確認します。
特に薬では、PTPシートを1錠ずつ切り離すことで、シートごと飲み込む事故につながることがあります。 厚生労働省からもPTP包装シートの誤飲防止について注意喚起されています。
また、誤飲が起きたときに自己判断で無理に吐かせないことも重要です。飲み込んだ物によって適切な対応は異なります。
何を、どの程度、いつ飲み込んだのかを確認し、意識状態や呼吸などに異常があれば緊急対応につなげます。中毒が疑われる場合には、医療機関や中毒に関する専門相談窓口などから適切な指示を受けることが大切です。家庭用品や医薬品など、原因物質によっては重い健康被害につながることがあります。
参考情報・参考文献
厚生労働省「介護用語集」
参照日:2026年9月11日
厚生労働省「内服薬等の包装の誤飲の発生について(情報提供)」
2019年9月11日
参照日:2026年9月11日
公益財団法人 日本中毒情報センター「一般用医薬品」
2026年9月1日更新
参照日:2026年9月11日
公益財団法人 日本中毒情報センター「家庭用品」
2026年9月1日更新
参照日:2026年9月11日
