介護職必見!腰痛対策!寝ながらストレッチ【たった3分でOK】

もくじ

はじめに

介護職にとって腰痛は切っても切れない関係です。

介護の現場では、ご利用者様の移乗や体位変換、入浴・排泄介助など、身体を大きく使う場面が日常的にあります。
その中でも特に負担がかかるのが「腰」。多くの介護職が慢性的な腰痛に悩まされています。

「朝起きると腰が重い…」「仕事終わりに腰がズーンと痛む…」
そんなあなたにおすすめなのが、毎日続けられる簡単なストレッチです。

この記事では、腰の痛みを予防・改善するためのおすすめストレッチを厳選してご紹介します!できるだけ簡単に、長期的に続けられるストレッチを厳選しましたので、是非ともお試しください。

腰痛予防にストレッチが効果的な理由

介護職の腰痛の多くは、「筋肉のこわばり」「柔軟性の低下」「姿勢のクセ」など、日々の積み重ねによる体への負担が原因です。特に中腰姿勢や前かがみになる動作が多いため、腰への負担が大きくなりがちです。

そんな中でストレッチを習慣化することは、腰痛対策として非常に有効です。ストレッチを行うことで得られる効果には、以下のようなものがあります:

  • 筋肉の柔軟性が高まり、動作がスムーズになる
     → 動作時の抵抗が減り、身体への負担が軽減されます。
  • 血流が良くなり、疲労物質がたまりにくくなる
     → 回復力が高まり、痛みやだるさを感じにくくなります。
  • 猫背や反り腰などの姿勢が改善される
     → 姿勢のクセが整うことで、腰だけでなく首・肩・膝への負担も減少します。

さらに、リラックス効果も期待できるため、心身のリフレッシュにもつながります副交感神経も優位になり、睡眠の質も高まりますのでおすすめです。日々忙しい介護の仕事の中でも、短時間で取り入れられるストレッチは、腰痛の予防と改善のための心強い味方です。

ポイントは「毎日少しずつ」。ハードな運動ではなく、1回3分でOKなストレッチでも十分効果があります!

【仕事前・仕事後におすすめ】腰痛対策ストレッチ3選

① 太もも裏(ハムストリング)のストレッチ

効果: お尻から膝裏までの筋肉(ハムストリング)の柔軟性が上がり、腰椎の負担を軽減

やり方:

  1. 仰向けで片足を上に持ち上げる
  2. 両手で膝の裏を持ち、引き寄せる
  3. 30秒キープ、反対側も同様に

ポイント: 足首(つま先)を体の方に曲げる
※余裕のある人は、膝裏ではなく、ふくらはぎ、さらに余裕のある人は、つま先を持って引き寄せてください。

② お尻まわりの筋肉をストレッチ

効果: お尻の筋肉をストレッチすることで、腰の負担を軽減

やり方:

  1. 仰向けになり、両膝を立てる
  2. 片方の足首を反対の膝の上に乗せる
  3. 乗せた側の膝は可能な範囲で開き、もう片方の太ももを両手で持ち、引き寄せる。
  4. 30秒キープ、反対側も同様に

ポイント: 少し痛いかな程度の伸張感を感じながら無理なくやること

③ 腸腰筋のストレッチ(骨盤まわり)

効果: 骨盤の傾きを整え、腰痛の原因を根本からケア

やり方:

  1. 仰向けに寝ながら、片方の膝を曲げ、足の甲を布団に引っ掛ける
  2. 曲げた足と反対側に寝返っていき、股関節前の筋肉を伸ばす。
  3. 30秒キープ、反対側も同様に

ポイント: 背中を反らさず、骨盤を前にスライドさせるイメージで、股関節の前の部分が伸びているのを感じてください。

ストレッチを習慣化するコツ

「やろうとは思ってるけど、なかなか続かない…」そんな方に向けて、無理なく習慣化できる工夫をご紹介します。

朝の着替え前に“1種目だけ”やる

朝は忙しいですが、着替える前に1種類だけストレッチを行うと決めておくことで、心理的なハードルがグッと下がります。
時間にしてたった1分程度でも、毎日続けることで効果はあります。

就寝前のリラックスタイムにルーティン化

夜は体温が下がり、筋肉がこわばりやすい時間帯。寝る前にストレッチを取り入れると、副交感神経が優位になり、眠りの質がアップするメリットも。よく眠ることができれば、疲労回復にもつながり、腰痛リスクも緩和されます。
お気に入りの音楽をかけながら行えば、心身ともにリラックスできますよ。

職場の休憩室でできるストレッチを取り入れる

介護現場では、長時間の立ち仕事や中腰姿勢が多く、こまめなケアが必要です。
短時間でできるストレッチを休憩中に1~2種目行うだけでも効果的。イスに座ったままや立ったままでできる簡単な動きを覚えておくと便利です。また今度紹介します。

ストレッチマットやグッズを“見える場所”に置く

「視界に入る=思い出せる」ので、ストレッチマットやフォームローラーなどをあえて出しっぱなしにするのも効果的
夜のテレビタイムの近くやベッドの横など、自分の行動導線上に置いておくことで、自然と手が伸びるようになります。私もベッドの上にツボ押しグッズを出しっぱなしにしています。

周りの人を巻き込んで、一緒にやる

職場の仲間や家族と「一緒にストレッチしよう!」と声をかけてみるのもおすすめ。
一人だと続かないことも、誰かと一緒だと楽しく継続しやすくなります。
ちょっとした雑談タイムや休憩の流れで、自然に習慣化できるようになりますよ。
「みんなで健康になろう」という空気が職場に広がるのも、大きなプラスになりますよね。


  • 「毎日やらなきゃ」と気負わずに、まずは“1日1分”から始めることが、続ける最大のコツです。
  • 毎日でなくてもOK! 週3回程度でも続けることが大切です。
  • 長い目で見て、続けてこれたなと思えればOKです。

まとめ

介護職こそ「日々のケア」が未来を守る!

介護の仕事は、人の役に立てるやりがいのある仕事ですが、その一方で身体にかかる負担は大きく、特に腰痛は多くの方が抱える悩みです。

腰を守るということは、今の仕事を無理なく続けるためだけでなく、自分自身の健康と生活を守ることでもあります。

ストレッチは、場所も道具も選ばず、今日からすぐに始められる最も身近なケア方法。毎日少しでも続けることで、

  • 筋肉がやわらかくなって動作がスムーズに
  • 血流が改善されて疲れが溜まりにくくなる
  • 姿勢が整い、負担の少ない身体になる

といった効果が期待できます。

腰が痛くなってから対策するのではなく、「痛くなる前に予防する」ことが何より大切
あなた自身の身体を大切にしながら、これからも介護という素晴らしい仕事を続けていきましょう!

YouTubeでも公開していますので、動画を見ながら一緒にストレッチしてみてください。

【介護者必見】3分で腰痛解消!寝たままストレッチ

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この記事を書いた人

訪問看護ステーション2事業所、福祉用具貸与事業所1事業所を運営している理学療法士です。
YouTube「やしのきチャンネル」では介護技術を発信し、現在チャンネル登録者数は15万人を超えています。また、「からだをいたわる介護術」を出版し、介護現場で役立つ知識を広めています。

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